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2007年8月19日 (日)

杉井ギサブロー「銀河鉄道の夜」

 コミケを前にテレビを見ていたら、カートゥーンネットワークで「銀河鉄道の夜」をやってましたよ。キャラが猫の、杉井ギサブロー監督の。これは非常に思い入れの深い作品ですね。細野晴臣のサントラはすり切れるほど聴きましたっけ。

 そのように「なつかしーなー」と思い見ていたのですが、見ているうちにただならぬことに気付いてきました。ジョバンニとカムパネルラの関係が怪しいのです。ザネリがジョバンニをからかうときに、カムパネルラはジョバンニを気遣うそぶりを見せます。そして銀河鉄道に乗ってからは、まさに二人きりの世界。きれいな景色を二人で見るとき、カムパネルラの手はいつの間にかジョバンニの肩に乗っています。また女の子が乗ってきて、カムパネルラと親しくするのですが、ジョバンニは明らかに二人の様子に嫉妬しています。そしてジョバンニの台詞!

「このままどこまでも一緒に行こう 僕はどこまでも君と一緒だ」
「僕たち一緒だね」
「僕にはもうあんな闇なんて怖くない 僕たち一緒だよ」
 とか言ってやがりますよ? 「ぶはー」と何かを噴出してしまったのでした。

 キャラクターが猫なので、ずいぶんカムフラージュされています。ですが原作からして非常にやおい臭いではないですか。アニメはそれに動きや声が加わるので、強烈なパンチ力を持つわけです。加えて監督は「あらしのよるに」の杉井ギサブローですよ! 20年前からケモノやおいをやっていたとは…業の深い作家であることよ…

 あと、やおいではあるのですが、なんかJUNEっぽいな、と思いましたね。理由は簡単、濃厚な死のにおいがするからです。死によって隔てられる二人の関係は、初期BLのように軽くはなく、耽美な重みを持っています。もちろん死が描かれていればみんなJUNE、と言うわけではないと思いますが、死の扱い方の違いはかなり大きいものがあると思います。読み解くための方法論を一つ手に入れたような気になったのでした。

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