2009年8月 3日 (月)

夏コミ新刊は『おとこの娘を考える』です

 夏コミにサークル参加します。場所は三日目日曜日(16日)、M-19bです。新刊は『おとこの娘を考える』です。

 サークルカットでは『腐男子にきく2。』を予告していました。しかし、腐男子について調べていくうちに、女装少年、百合、男性向けショタなどの、BLと 隣接する領域をきちんと確かめる必要があることが分かってきました。そこでまず、「男性が男性キャラを愛好する」ことの代表例である「女装少年」について まとめることにし、『腐男子にきく2。』は冬コミで発行することにしました。

 現在、「女装少年」がどのような勢いを持ち、どのように広まっているのか、「女装少年」の魅力はなにか、そして「女装少年」とBL、百合、ショタはどのような関係にあるのか、女装少年を愛好する男性と「腐男子」はどのような関係にあるのかを考察していきたいと思います。

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『腐男子にきく。』初版回収の要項を掲載しました

 2008年12月に発行された『腐男子にきく。』初版の回収ですが、ようやく交渉がまとまりましたので、回収の要項を掲載しました。詳しくは

http://www.picnic.to/~taimatsu/

 をご覧ください。
 回収・返金だけでなく、改訂版への交換も承ります。

 なお、回収・交換の対象となるのは、2008年12月に発行された初版(表紙は濃いブルー)のみです。2009年3月に発行された改訂版(表紙は薄いブルー)は回収・交換の対象にはなりませんので、ご注意ください。

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2009年6月 5日 (金)

「日米腐女子座談会」に参加する

 去る5月17日には、ガンホーの「がる☆パラ!」編集部主催で開かれた、「日米腐女子座談会」に参加してきました。アメリカDigital Manga社のツアー「Fujoshi Paradise」の参加者と座談会をしようというのです。腐女子ツアーがあることは、以前の報道で知っていましたが、まさかその人たちと会えるとは。それにここでの縁をきっかけに、ゆくゆくは「世界腐女子サミット」を開きたいという希望もあるとか。これは行かないわけにはいかないじゃないですか! なお、すでに「Impress Watch」と「マイコミジャーナル」に記事が掲載されているので、そちらも参照してみてください。

http://bb.watch.impress.co.jp/docs/special/20090521_169687.html
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/24/fujyoshi/index.html

 参加した海外腐女子は全部で10名。国籍はアメリカ、カナダ、オーストラリアと多彩です。まず私が「結婚していて娘もいるんですが腐男子です」「娘もイケメンが大好きです」と自己紹介すると、ちょっとウケましたね。
 最初は話が弾まないんじゃないかと不安でしたが、皆さんとても積極的です。向こうでは、自分が好きなことを黙っているのはもったいないという風潮がありますし、自分の趣味に誇りを持っている人が多いです。なんといっても2200ドルのツアーに参加できる人です。収入も能力も高い人ですし、腐女子としての熱意も高いわけです。言葉の壁こそありますが、かなり盛り上がったのでした。

 どんなことをしゃべったかは、「がる☆パラ!」にもコラムを書いたので、そちらに書いてないことを書きますね。
 まず「なぜBLが好き?」という質問には、「多様な攻と受のリレーションシップがあるから」という答えが返ってきました。関係性に萌えるというのは、BL萌えの定説となっていますが、これは洋の東西を問わないんですね。それからハードコアが好きか、ソフトコアが好きかも様々です。これもまた日本と同じです。
 大きく違うのは、まず「BL」という言葉の使い方ですね。ボーイズラブというとこちらでは一般名詞化していますが、向こうではペドフィリアに見えるとか。いたいけなちっちゃいボーイをラブするわけですからねえ。そりゃ私の大好物じゃん! と思いますが、もし現実にあったらと考えると、かなりヤバいわけですからね。
 そしてなんといっても違うのは、同人誌のあり方です。彼女らがまんだらけなどに行って、まず買うのは同人誌です。そのため綿密なリストを作ってきた方もいました。向こうでは著作権のため、原作キャラクターを使ったマンガの形での二次創作はあり得ません。もちろん仲間内レベルのものはあるのでしょうが、大規模に印刷して売るなんてことは考えられないんだそうです。同人誌はありますが、小説が中心で、ヤオイコンなどの大規模なイベントでないと手に入らないんだそうです。では萌えが来たときにはどうするかといえば、ファンフィクを書いてウェブに発表するんだそうで。萌える気持ちは日本も海外も一緒ですが、その表現の方法は随分違います。そして日本が特殊な状況にあることを改めて思い知らされますね。確かに日本の同人誌って、著作権の観点からするとアレですもんね。ただ大規模な二次創作の存在が、日本を世界に冠たるおたくの国、やおいの国にしているのも事実です。グローバル化された世界の中で、日本文化が独自の位置を保っていくためには、この日本のあり方をどうグローバルスタンダードの中に位置づけていくかが大切なんだな、と思いましたね。
 もう少し直接話したかったですねー。スキャンスレーションやファンサブの話とか、ゲイカルチャーとどれだけ関係があるのか、いろいろ聞いてみたかったんですが。まあこれは、私の方で直接向こうの人たちに人脈を広げていけばいいかと思いますね。

 強く感じたのは、向こうの腐女子たちの激しい飢えでしたね。マンガはまだ翻訳されている方ですが、ゲームやCDなどの関連商品はほとんどありません。翻訳が大変ですからね。ネットで情報だけは手に入りますが、現物はなかなか手に入らないのです。80年代初頭の日本のおたくを思い出しましたね。あの頃のおたくは、アニメやマンガの情報、関連商品にものすごーーーーーっっっく飢えてましたから。今の海外腐女子たちは、なまじ情報がある分、生殺し状態なわけです。日本ではアニメファンたちの飢えが、アニメブームの爆発と、おたくという人々の形成につながるわけですが、今の海外腐女子たちの状況は、それに非常に近いと思いましたね。アメリカでも腐女子マーケットはまだ非常に小さいと言っていましたが、その情熱はすごいです。これは大きなビジネスチャンスかもしれません。

 BLは国産率のかなり高い文化です。もちろん竹宮・萩尾から初期JUNEに至る、ヨーロッパ趣味はありました。外タレ萌えもベースの一つです。ですがその後の展開は、ほぼ日本独自のものなんじゃないでしょうか。そしてBLは、世界における日本の支配率が非常に高い文化です。確かに最近では、ヨーロッパ諸国やアメリカ、アジアでもBL本が作られるようになってきていますが、内容的にまだ日本の模倣の域を出ていません。海外腐女子はみんな日本を目指します。それは日本こそBLの総本山であり、豊富にBLがあるのは日本だけだからです。
 これまた非常に重要なことだと思いませんか? 私たちが普段ニヤニヤしながら萌えて読んでいるBLは、世界の中では日本が圧倒的に優勢で、そして世界中の女子たちを動かす可能性を持っているのです。もちろんディズニーやハリウッドのように、大衆レベルの人々を一度に動かす力まではないのでしょうが、<世界中>というところがポイントです。日本における市場の動向やコンテンツの作成状況は、実は世界中に影響力を持っていますし、世界の腐女子市場を牽引しているのですね。
 これはぼやぼやしてはいられないぞ、BLに愛がない人たちに刈られてしまう前に、世界を見据えた、戦略的な行動が必要になってくるな…と思いましたね。

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2009年5月 1日 (金)

コミティアと文学フリマに参加します

 ご無沙汰しています。最近はリアルが充実しすぎていて、なかなかBL本のレビューを書けないでいます。いい本はたくさん出ていますし、書きたい気持ちも強いんですけど。
 現在執筆体制を再構築しており、BL本レビューにも少し時間が回せそうになってきています。少しずつですが、更新を再開していきたいと思います。
 また『腐男子にきく。2』の準備は着々と進んでいます。ご期待ください!

 ゴールデンウイークですが、5月5日のコミティア(ビッグサイト)と、5月10日の文学フリマ(大田区産業プラザPIO)に参加します。コミティアの配置はせ02a文学フリマの配置はF-12です。『腐男子にきく。改訂版』のほかに、知人の相崎晶子さんが書いた『「山田悠介」を考える』という本を出します。山田悠介本についてはこちらをご覧ください。

 また、コミティアと文学フリマでは、『腐男子にきく。』初版の回収を受け付けます。本来なら詳細な経緯を知って頂いたうえで、考えて頂きたいのですが、経緯をアップするにはもう少し時間がかかってしまいます。そこで先に回収だけ受け付けることにしました。本をブースに直接お持ち頂ければ、返金または改訂版との交換をいたします。

 それでは皆さん、よろしくお願いします。 

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2009年3月 8日 (日)

本日3月7日の販売は13時30分までとなります

 本日ビッグサイトで開催される、J-Gardenで『腐男子にきく。改訂版』を販売しますが、娘が発熱・嘔吐したため、13時30分で販売終了となります。娘の世話をしないと…。

 ですので、購入をお考えの方は、お早めの来場をお願いします。

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2009年2月27日 (金)

「腐男子にきく。」販売再開します

 諸般の事情で販売停止になっていた「腐男子にきく。」ですが、3月8日のJ-Gardenで、改訂版の販売を再開します。
Photo

 内容は初版と多少変更になり、「腐男子アンケート」「腐男子に質問」「腐男子インタビュー」「コラム」となります。内容そのものは大きく変わりませんが、形式が変わっています。また短いコラムを追加しました。

 売価は初版と変わらず、500円となります。J-Gardenのブースはつ18aです(今回の会場はビッグサイトなのでご注意ください)。皆さんのご来場を心からお待ちしています。

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2009年2月 4日 (水)

私の著書『おたくの起源』が発売されます

 こちらはBLや腐男子のブログなのですが、私の書いた本が発売になるので、こちらでも宣伝させていただきますね。

おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)
おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)

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 80年代初頭に「おたくジャンル」がどのように形成されていったかを、その場に居合わせた方に直接インタビューして調べた本です。 「おたく的楽しみ方」はSFに始まり、マンガファンダムと同人誌即売会によって都市圏に拡大し、アニメ雑誌や投稿雑誌によって全国に広まった。そして81年から83年にかけて、ビッグバン的に「おたくジャンル」が成立し、84年に定着した、というのが論旨です。

 コミックマーケット初代代表原田央男さん、「アニメック」編集長小牧雅伸さん、「ファンロード」編集長のイニシャルビスケットのKさん、アニメマエストロの氷川竜介さん、SFの理論化を進めた巽孝之さんと小谷真理さんほかにお話をうかがっています。「愛國戰隊大日本論争」の当事者である、ガイナックスの武田康廣さんとイスカーチェリの波津博明さんにお話をうかがっているのも 興味深い点ではないかと思います。

 今まであまり書かれてこなかった部分を書いてみました。手に取っていただけると幸いです。

 出版社はNTT出版、発売日は2月9日、ISBNは978-4-7571-4209-1になります。Amazonでは予約も受け付けているそうなので、よろしくお願いします!

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2008年12月18日 (木)

冬コミ新刊は「腐男子にきく。」です

 長かった作業を終え、ようやく完成しました。冬コミ(コミケ75)の新刊は「腐男子にきく。」です。

Cover_5 

*実態がまだよく分からない腐男子のことを、腐男子と自認する人に直接聞いて、明らかにしようという本です。
*アンケートはmixiで取りました。精度の低いものですが、おおまかな傾向を見ることはできると思います。
*インタビューをお願いした人は、
・葡萄瓜XQOさん(ショタやおい雑記腐女子言端の内と外 他)
・ちーけんさん(ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!
・しろいぬさん(通りすがりの腐男子
・aya-meさん(ゲイ&腐男子のBL読書ブログ) です。

*ネットで活躍する腐男子の方に、質問に答えていただいています。書いていただいた方は、上記四名に加えて、
・いもむしさん(いもむし
・のだださん(のだだがBL読んだ。腐男子じゃないけど、ゲイじゃない
・flageさん(腐男子の書斎から
・コジさん(隠れ腐男子「コジ」の日常日記
・氷雨さん(腐男子日記) です。

*このほか、つくも号(19号)先生のコメントを頂いています。(ほんのちょっとですが)

*販売は30日、西館と-22bです。販売価格は500円です。表紙は依田沙江美先生にお願いしました。

*「腐男子」について、初めてまとめられた本なのではないかと思います。よろしかったらご覧になってください。

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2008年11月19日 (水)

11/18 「サイゾー」に載ってます

 ちょっと前に「サイゾー」から取材を受けたのですが、今日本が届きました。特集名は「腐男子のヒミツ教えます」。私の担当はBL本クロスレビューと、ちょっとしたコラムです。

 表紙には「同性愛マンガにハマる男子急増のナゾ」とあったので、ちょっとまずいなと思ったのですが、特集の中身は差別的な視点は少なく、中立的で安心したのでした。今をときめく金田淳子さん、JUNET編集長の水野さん、田亀源五郎先生にインタビューするなど、押さえるべき人は押さえていると思います。まあもうちょっ と掘り下げて欲しいよな、と思わなくもないですが、良くやってる方なんじゃないでしょうか。

 私の担当は、もともとクロスレビューだけだったんですが、コラムでも取り上げてもらって良かったですね。前から唱えていた「BLは男性にとっても解放のツールとなる」ことを、雑誌の場でも表明できたのですから。

 ともあれ、これで「腐男子」という存在も、より注目され、認知されていくことになるでしょう。以前から存在はバレかかっていたのですが、今回で本バレってことになるでしょうね。社会に対しても、腐女子の皆さんに対しても(「萌えプレ。」さんで取り上げられたこともありますし)。そうなると大切なのは、どのように腐男子という存在を「知って」もらうか、ということになるでしょう。そのために今後も書き続けていこうと思いましたね。その前に更新頻度を上げなくちゃいけないわけですが…。

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2008年11月 4日 (火)

11/3 イベント&本の紹介

 これから年末にかけて、私のお友達&知り合いが関わるやおいのイベントがあります。また本も発行されます。今日はそれらを紹介したいと思います。

(1)まず今度の日曜、11月9日の「文学フリマ」で、『腐女子の履歴書』が発行されます。著者は斎藤ミツさんと文尾実洋さん。目次はこんな感じです。

「腐女子の履歴書 耽美・やおい・JUNE・BLとの50年」
<<目次>>
50代対談:三田菱子(元JUNE小説家)×小谷真理(SF・ファンタジー研究家)
40代インタビュー:西炯子(マンガ家)
30代インタビュー:三浦しをん(小説家)
30代インタビュー:金田淳子(社会学研究者)
20代インタビュー:司(ゲイ男性+腐男子)
10代インタビュー:きゃぺ。(新世代愛読者)
歴代愛読者たち20人の「履歴書」50代~10代/世代別・文化年表

 ななななんすかこの豪華メンバー。さぞや高い本になるかと思えば、同人誌価格の500円。やおい、BL研究をするなら絶対に買わなければならない必携書となるでしょう。
ただこの本は「ゼロアカ道場」の一環だそうで、取り置きなし、委託なし、一人一冊限定とのこと。文学フリマに行かないと買えない本なんですね。しかも一番売れたサークルは、講談社からデビューが決まるんだそうで(他のサークルの状況はこちら)。そんなわけで一人でも多くのやおいに興味がある人に知って欲しいですし、買いに行って欲しいんですね。
ちなみにうちは一家三人で行く予定です。

(2)お友達の石田美紀さんの本が出ます。タイトルは『密やかな教育―<やおい、ボーイズラブ>前史』です。詳しい情報はこちら
 ご存じ竹宮惠子、「24年組」に少年愛を持ち込んだ増山法恵、「JUNE」初代編集長の佐川俊彦にインタビューし、やおいの草創期の状況に迫る本だそうで。これまたやおい研究の必須文献となるでしょう。楽しみです!

(3)財団法人日本性教育協会のシンポジウムが、11月29日に開かれます。タイトルは『腐女子文化のセクシュアリティ』

座長/加藤秀一(明治学院大学教授)
(1)〈やおい・BL〉の魅力とは何か?~若き女子たちの「愛と性の教養書」~  斎藤みつ(やおい小説研究)
(2)女性のマスタベーションとBL 守如子(関西大学社会学部専任講師)
(3)「BLすること」と「社会的なもの」の間で 石田仁(国際基督教大学ほか非常勤講師)
(4)やおいパロディにおける腐女子の規範と可能性 金田淳子(法政大学非常勤講師)
〈ディスカッション〉腐女子文化のセクシュアリティ 上記5名

 座長の加藤さん以外は全員お友達です。私も混じりたい…。
 このイベントは無料ですが、事前の登録が必要とのことなので、詳しくはリンク先をご覧ください。

 BLをめぐる本や言説も、ようやく充実してきましたね。最初の腐女子本(この本) の騒動の時は、随分将来が悲観されたものですが、こうやって本格的に言説空間が立ち上がってくると、やっつけの低レベルな仕事は完全に駆逐されることが分かります。私も上手く支えていきたいな、と思いますね。

 ついでに私の本の宣伝も、ちょびっと入れておきますね。

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2008年10月27日 (月)

2008.10.26 更新再開

 皆さんお久しぶりです。いままで携わっていた大きな仕事が一段落したため、今日から更新を再開します。

 大きな仕事については…もう実はおおむね決まっているのですが、細かいところはまだのため、正式に決まってからここで告知を出したいと思います。

 それから冬コミですが、懸案になっていた「腐男子に聞く。」を出したいと思います。早速今日のJ-Gardenで、いろいろ約束を取り付けてきました。これから年末にかけて、やおいの仕事を加速していきたいと思います。よろしくお願いします。

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2008年8月11日 (月)

鈴木敏夫「仕事道楽」(岩波新書)を読む

 …全然更新できていませんね。実は大きな商業の仕事をやっていて、こちらには時間が回らないのです。コミケの新刊もありません。冬コミにはなんとかしようと思っているのですが、いかんせん商業の仕事に集中しなければならないもので、ちょっと難しい状況です。

 商業の仕事の一環として、鈴木敏夫の「仕事道楽」を読みました。

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鈴木 敏夫

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 ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫が、宮崎駿、高畑勲とどのようにつきあってきたかを語りおろした本なのですが、この内容が凄いんですね。あまりに萌えが兆しまくったので、つい重要なところを書き写してしまいましたよ。

(「ナウシカ」を映画化する際の、宮崎駿の条件はひとつ、高畑勲をプロデューサーにすることだった。しかし高畑は理詰めで拒絶する。宮崎は珍しく鈴木を飲み屋に誘う。)
「飲み屋に行ったら、宮さん、日本酒をガブ飲みするんですよね。(中略)気がついたら泣いているんです。(中略)そして、ポツンと言ったんです。 「おれは」と言い出すから、何を言うかと思ったら、「高畑勲に自分の全青春を捧げた。何も返してもらっていない」。これには驚かされました。ぼくも言葉が 出ないし、それ以上は聞かなかった。「そうか、そういう思いなのか」。」(41-42ページ)

「高畑・宮崎のコンビは本当におもしろい関係です。
 宮さんはじつはただひとりの観客を意識して、映画を作っている。宮崎駿がいちばん作品を見せたいのは高畑勲。これは宮さんのことばの端々に出てきます。
 宮さんはいまでも、よくジブリの三階にきて若い連中相手にしゃべったりしてますが、話の半分以上は高畑さんのことです。あるとき、彼はカメラの 前で言い切りましたからね。「宮崎さんは夢は見るんですか?」という問いに、「見ますよ。でもぼくの夢はひとつしかない、いつも登場人物は高畑さんです」。」(117ページ)

(宮崎駿は高畑勲に)「生涯影響を受けたんですよ。先輩であり、ライバルであり、ときに愛憎半ばする存在であり……。絵コンテ描きながら、いまだ に「鈴木さん、こんなことやってたらパクさんに怒られるよね」。これを六七歳の男が言うんですから。でも、ああいうのを見てるといいなあと思うんです ね。」(118ページ)

 ぶはー! 仕事のために買ったのに! 資料として買ったのに!

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2008年7月10日 (木)

コラムが始まりました

 ガンホーが運営する腐女子向けポータルサイト「がる☆パラ」にて、コラムを書くことになりました。「 腐女子カフェ」の中の、「男だってBLを読むのだ。」っていうコラムです。腐男子であるところの私が、最大限の萌えを得るために日々工夫していることや、努力していることを書いていくものです。ちなみに「腐女子カフェ」はこちら。

Fujyoshicafe120601

 腐女子サイトのコラムの一発目が男子ですから、「女子じゃないじゃん!」って怒られそうです。どんな反響がくるやらドキドキものなので、腐女子の皆さん、腐男子の皆さんには、お手柔らかにお願いしたいところです。それによろしかったら「がる☆パラ」の方に意見や感想をお寄せください。それによって内容も変わってくると思いますので。

 現在本を書いてまして、その取材やら執筆やらでなかなか時間が取れない状況です。育児もありますしね。ただそんな中でもBLはたーんと読んでいますし、すぐれた作品については少しずつ書きためています。ゆっくりではありますが更新していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

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2008年5月15日 (木)

日本記号学会大会「遍在するフィクショナリティ」

 この5月10日、11日と、京都で日本記号学会の大会「遍在するフィクショナリティ」が開かれたそうです。初日のシンポジウムの論題は「すべての女子は《腐》をめざす─BLとフィクショナリティーの現在」。司会は横浜国立大の室井尚さん、登壇者は横浜国立大の清田友則さんと、『やおい小説論』の永久保陽子さんです。これはそのものズバリの内容っぽいじゃないですか。行かなきゃと思っていたのですが、どうしても外せない用件があったのと、娘の調子が今ひとつということもあって、結局行かなかったのでした。

 ところが参加した方の話を聞いてびっくり。とんでもなく大荒れな展開になったというではないですか。

*その場に居合わせたfont-daさんのレポート
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20080510/1210438151

*司会の室井尚さんのブログ
http://tanshin.cocolog-nifty.com/tanshin/2008/05/post_df4f.html

 私はその場に居合わせなかったので、実際どうだったのかは分からないのですが、どうやら永久保さんと、BLというジャンルが、ひどい目にあったみたいですね。いろいろ思うところがあったので、別のブログに書いてみました。

*再イオン化・はてな
http://d.hatena.ne.jp/taimatsu_torch/20080514

 この問題は、BLというジャンルが「バレて」しまって、腐女子・腐男子じゃない人の目にも触れるようになった結果起こってきた問題でしょう。BLを楽しむ側としては、もはや逃げてはいられない問題でしょうね。これからは声の上げ方を考えていかなくちゃならないでしょう。黙ったままでいたら、BLを搾取したり利用したりしようとする人の思うがままになってしまいますから。

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2008年1月18日 (金)

2007年BL作品ベスト30(その1、30位~21位)

 ご縁がありまして、マンガ大賞の候補作を挙げることになりました。そこで2007年に出版されたマンガ単行本のリストとにらめっこすることになったのですね。4600冊の中から、読んだことのある作品、引っかかった作品を取り出して、その中から細かく選んで、…結局5作品を選び、事務局に送ったのでした。
 後に残ったのは、2007年に読んで良いと思った作品のリストでした。もちろんその中にはたっぷりBLも含まれていまして、これを使わないのはちょっともったいないと思ったのですね。それに私のランキングを発表することによって、作家さんやBL読みの方に何かプラスになることもあると思います。そこでちょっと恥ずかしいのですが、ベスト30を挙げてみたいと思います。

 ランキングの前にいくつか注意事項を。
・いうまでもないことかと思いますが、このランキングは私、吉本たいまつの主観によるものです。「いい」と思う順番に並んでいます。作家さんを貶めたり作品をけなしたりする意図はないことをご理解ください。また他の方のランキングを批判する意図もないことをご理解ください。
・リブレ系ははっきり言って弱いです。2007年中頃からリブレの雑誌を買うようになって、そのオーソドックスさと王道っぷりに感服し、きちんとチェックするようになりましたが、それまではリブレは作家買いしかしていませんでした。ですので必然的にリブレの作品は少なめになっているかと思います。
・取り上げた作品は2007年内に私が読んだ作品に限っています。「あの作品がない!」という理由のほとんどは「読んでない」ためです。全部自腹で買って読んでいるので、どうしても読み切れない話題作もあるのですね。面白い作品が抜けているのは、私のアンテナが弱いせいとお考えください。出版社の方から献本があれば、主な作品の落ちや抜けがなくなるんですけどねえ…。

 それではランキング、まず30位から21位まで行ってみます。


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2007年BL作品ベスト30(その2、20位~11位)

 2007年BL作品ベスト30、20位~11位まで行ってみます。

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2007年BL作品ベスト30(その3、10位~1位)

 それではいよいよ、10位~1位まで発表してみたいと思います。

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2007年BL作品ベスト30(その4、2007年の感想)

 まず1位から30位までの順位をおさらいしておきましょう。

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2007年12月30日 (日)

冬コミ新刊は「シムーンを見る ~これは百合ではなくって」です

Photo_3
冬コミの新刊ができました。「シムーンを見る ~これは百合ではなくって」です。
B5版32ページ、プリンタ打ち出しの本で、300円です。一応カラー印刷です。
「百合アニメ?」と話題になった「シムーン」を丁寧に読み解いてみました。
ブースナンバーは三日目の西、ゆー02bとなっています。よろしかったらいらっしゃってください。

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2007年12月18日 (火)

2007年12月15日 シンポジウム「同性カップルの生活と制度」

 15日土曜日は、「同性カップルの生活と制度」というシンポジウムを聞いてきました。テーマは二つで、タイトルの通り同性カップルがどのような普段の生活を送っているのか、同性カップルはどのような制度を求めているのか調査し、中間報告をするというものでした。非常に興味深い内容でしたね。まず生活ですが、食事は仕事から早く帰ってきた方が作ることが多くなり、掃除はパーソナリティがよく出るんだそうですね。「気付いた方がやる」ことが多いんですが、気付くのは自然とどちらか一方になるんだそうで。それから家の問題も興味深かったですね。正社員として働いている男性カップルは家を持てますが、派遣やバイトの女性カップルは住むところにさえ困っています。年収の違いがはっきりあるんですね。男女は依然として平等ではなく、格差は同性愛カップルにもあるんです。
 それから制度について。今は同性カップルの間にはなんの法的裏づけもなく、一緒に住んでいる他人という扱いです。事故・急病の時、相続の時は血縁者に負けてしまうのです。なのでヨーロッパの同性婚制度やパートナーシップ法に準じた制度を作って欲しいという声があるんですね。制度的に確立していると、血縁者にカミングアウトしやすいという事情もあるんだそうで。私も結婚してみて、結婚することのメリットをかみしめていますが(特に相続について)、同性カップルにはその権利が全くないわけです。周囲からは家族として認定されないのです。制度で家族が作られるわけではないですが、制度は客観的な基準となります。これは必要なんだろうな、と思いましたね。

 強く思ったことは、BLも百合もこうした生々しい調査の結果を生かせばいいのに、ということです。BLでははっきりとリアリズム志向が強まってきています。リアルな、実生活の感覚に基づいたBLが増えてきたために、BLは今や全てのマンガジャンルの中で、最も訴求力のある作品を生み出しているジャンルになっているとさえいえるでしょう。男性カップルのナマの生活を反映させることができるようなら、いまを生きる男性同性愛者の思いや生活を描き出せるようなら、BLはより普遍的な訴求力を持つようになるのではないでしょうか。百合作品についても同様です。リアルな姿を描き出すことは、同性を愛することとはどういうことかをヘテロの人にも伝え、理解を広めていくことになるでしょう。
 うっかり興味半分で描いてしまうと、同性愛者が触れて欲しくないことを無遠慮に公開してしまったり、同性愛者のイメージを搾取することにもつながってしまいます。確かにリアルの追求は微妙な問題を抱えています。ですがリアルを取り込むことは、作品に深みと凄みを与えます。同性愛の人々と作家とをつなげる回路があるといいよなぁ、と強く思いましたね。

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2007年11月28日 (水)

ユリイカ2007年12月臨時増刊 総特集BLスタディーズ

 ずっと携わっていた大きな商業原稿とは、ユリイカ臨時増刊のBL特集第二弾だったのでした。

http://www.seidosha.co.jp/index.php?published

 京山あつき先生のインタビュー、「喪男がBLを読むことの意味」、そして「ゲイ漫画とBLの越境」といったことを書いています。良かったら読んでみてください。

 トジツキハジメの表紙もいい感じですしね!

 やっと楽になったので、ぼちぼちこちらの方も更新していきたいと思います。

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2007年11月22日 (木)

フジテレビNONFIX 腐女子ノ先ニアルモノ

 今日は丸一日原稿のために空けた日です。昨日録画しておいたフジテレビNONFIX「腐女子ノ先ニアルモノ」が撮れてるか確認してみたのですが…そのまま見入ってしまいましたよ。産まれたばかりの娘と一緒に。

 まず用語の間違いが気になりましたね。「やおい」がオリジナルで「BL」がパロ。「耽美」の説明はヨーロッパの芸術運動ってやってましたね。あ と「BLとアニメは関係ない」とも。それって…。そもそもオリジナルがBL、パロがやおいという区分自体私は疑問を感じてるんですが、文献で示されている 定義と真逆ってのはどうなんでしょ。この時点で「ろくに下調べしてない」ことが感じられましたね。

 男子校カフェ「エーデルシュタイン」オープンまでのルポは面白かったですね。徹底的にウェイターを仕込んで、内装にも凝って、現実の入り込まな い空間を作り出す。「SwallowTail」で確立されたノウハウなんでしょうが、それにしてもそういう空間を作り出そうとすること自体はすっごく楽し いでしょうね。酒巻絵美子が仕事にのめり込むのも分かるというものです。ただ彼女に対するディレクターの質問がすごく失礼。彼氏なんていないに違いないと 思ってたようなんですね。思いこみをきっかけに取材をするのはよくあることなんですが、それにしてもちったあ下調べしろよと。

 基本的に取材している側が、現在のジェンダーのあり方に何一つ疑問を持っていないところが気になりましたね。「女性はこう生きるものだろう」 「恋愛して結婚するものだろう」という思いこみがあって、そこから逸脱する存在として「腐女子」を設定しているのですね。逢月ゆうやしかり、酒巻絵美子し かり、既婚者の方しかり。既婚者の方のパートナーが「あなたたちそんなように腐女子を調べて楽しいですか」と取材している側につっこんでましたが、それも 道理。メディアバイアスやら現在のジェンダーのあり方にまったく無自覚で、「分からないことを取材して何が悪いの?」という取材姿勢でしたから。結局「腐 女子は今までの女性のあり方に満足しない新しい生き方の表れである」というようにまとめていますが、そのまとめも既存のジェンダーの枠組みから見たらこう なるというもので、彼女らが持っている現状を動かす力を理解しているとはいえません。

 そもそも取材する側が、既存の枠組みにとらわれていること自体理解していなかったようなんですね。女性は恋愛するもの。仕事か結婚を選ぶもの。そうした ことを当たり前のものだと思っていて、それ以外の選択肢があること自体考えが及ばないようなんですね。最後にちょろっとボーボワールとか出してますけど、 おまえそれいつの話だって。そんなもんで結局取り上げた人たちのことを何一つ理解できていなかったように思います。今までの女性の生き方とは違うことは分 かるが、彼女らが何を求めているかを理解できずじまいだったようなのですね。なので当然つっこんだ取材にはならず、時代は変わったね、で終わりになってし まっています。これじゃあねえ…。

 やっぱり感じたのは、「腐女子であることはすぐれてジェンダーの問題である」ことと、「それは男性にも無縁ではない」ことでしたね。そして 「ジェンダーの問題があること自体に気づいていない人がいる」ことも。そういう人に対しても語りかけて行かなきゃならないんだな、と思いましたね。

 とまあ、つっこみ所の多い番組でしたが、最大のつっこみ所は
「取材者が最初に買ったBLマンガは九州男児かよ!」
 でしょうか。

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2007年11月 1日 (木)

あか誕生

…例によって投稿できない期間が続いていますね。

それはやおいについて大きな商業の原稿を書いているからという理由もあるのですが、なんといっても赤子が産まれたってのが大きいですね。予定日よりずっと早く入院だったので、いろいろ大変だったんです。難産でしたし。

実際産まれてみるとめちゃめちゃ可愛いですね。予想通りでしたが。私は妻も子どももいる男、ということになったわけです。

で、そういう男がやおいマンガ、BLマンガを浴びるように読んで楽しんでいるわけです。メディアに露出するホモネタにニヤニヤしているわけです(具体的にいうと「ガスパッチョ」のCMとか)。映画「初戀」とか見に行ってきゅんきゅんしているわけです。最近性志向(セクシュアルオリエンテーション)は限りなくバイになったよな、と思ってはいるのですが、コトはそんなに簡単じゃないように思います。二次元ではバイだけど三次元ではバイになりきれなかったりするかもしれませんし(男とやったことはありませんから)。

性を巡る状況はとっても微妙です。これまで性の志向は同性か異性かと二つしかなかったように思いますが、メディアに表象されたものへの志向などを考えると、実際はすっごくたくさんのバリエーションがあるように思います。男がやおいを読むことというのも、そのたくさんの例のひとつであるように思いますね。なんで「一日一やおい」を書きながら、その微妙な問題について考えていきたいと思いましたね。

ちなみに。妻の人に「私が性別受さらってきたらどうする? あるいはキチク攻にヤラレそうになったらどうする?」と聞いてみたら一言。「病気にだけは気をつけろ。」
…まあそういう人と結婚したんですけどね。

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2007年8月 8日 (水)

1月振りの更新

 一月以上空いてしまいましたね。これでは「一月一やおい」ですなあ。なぜ空いてしまったかというと、夏コミのために「ファンタジックチルドレンを見る」を書いていたからだったのでした。コミケ三日目、ポ-34bで売ります。詳細はこちらへどうぞ。ちょっとだけやおい要素もあります。

 あと少し時間があるので、ペーパー代わりに、「一日一やおい」で考えてきたことを軽くまとめてみようかな、なんて思っています。みなさんよろしかったら、コミケにいらっしゃってください。

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2007年7月 3日 (火)

「眼鏡茶屋」にゲスト出演します

 来る7月11日(水)に、ロフトプラスワンで開催される「眼鏡茶屋」にゲストで出ることになりました。男の眼鏡萌えを語るというイベントで…ちゅうことはなんですか、私の所持する眼鏡を総動員せよということですか?

「眼鏡茶屋」

男は眼鏡で三割り増し。

メガネ男子萌え女子向けのトーク&ライブイベントです。でも入場は、男子禁制ではありません。メガネ男子ならもちろん大歓迎!
(ただしオタク嫌悪のかたはご遠慮ください)

▼コーナー紹介▼
『レンズ輝く萌えトーク! メガネとあらば即参上!』…

  「メガネ男子について語らせろ!」 腐女子、学者、腐男子、人妻、オヤジ、男色漫画家、モデル、七人のメガネ男子好きが集結! 


『ガラスの向こうの男たち・メガネリウム』…
  さまざまなタイプのメガネ男子を奥座敷に捕獲!
  店内どこからでもその生態をご覧になれます。


『メガネがなければ即死だった』…
  本物理系白衣メガネ博士たちによるメガネコント。メガネに宿った科学の力におののけ! 

『悪の組織へようこそ・カフェサイファイティークへのいざない』…
 美少女メイドに「おかえりなさいませ」と言われるよりも、理系白衣メガネ博士に研究されたいあなたへ贈る、夢の実験室。
 それがこの夏開店する理系メガネくんカフェ「カフェ・サイファイティーク」。
 組織の黒幕・女幹部たちが、その魅力と、専属博士たちの異常な愛情を赤裸々に暴露!


『書生メガネ・あなただけのお点前』…
 茶道をたしなむ袴メガネ書生男子が、差し向かいで一服点ててくれます。ただしその権利を得るのはただ一人! 明治ロマンのときめきをかけたオークション、さて幾らの値がつくかは、萌え力と懐具合で勝負です。

■日時:7月11日(水)19:00開演  23時終了
■場所:新宿ロフトプラスワン
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/map.html
■料金:¥1500(飲食別)
【司会】夏一葉
【Guest】渡辺由美子、尾山ノルマ、ほか
【特別Guest】永山薫、山田参助、金田淳子、吉本たいまつ、ななしの
【協力】メイドロボウパー、カフェサイファイティークのみなさま
協賛:エロティックコミックファンナイト、カフェ・サイファイティーク
http://scifitique.org/

 まだ何を話すか細かくは決めていませんが、「男やおい読み」として、激萌えハァハァなBLに登場するメガネキャラについて語ろうかな、と思っていますよ。
 皆さんのご来場をお待ちしています!!!

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2007年6月 9日 (土)

告知いくつか

 また間が空いてしまいましたが、それはまたやおいについての原稿を書いていたためです。夏コミの原稿なので、もう少ししたら告知できると思います。

 それから今回から、表紙絵をクリックしたら直接Amazonに飛ぶようにしてみました。Amazonに画像がない場合は、今まで通りの方式で行きます。

 ぶっちゃけアフィリエイトで小銭稼ぎをしたいという気持ちがあるのですが、興味を持ってもらった本はぜひ読んでほしいんですよね。ためらっていた人はぜひ買って欲しいんですよね。それが自分にできる応援だと思いますし、なにより自分の萌えを共有したいですしね。

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2007年5月31日 (木)

ユリイカ臨時増刊号

先日の日記で書いた、原稿の発表先は、

ユリイカ 2007年6月臨時増刊号
総特集*腐女子マンガ大系

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だったのでした。

かなり豪華なメンバーなので、これまで出た腐女子についての本とは、一線を画したものになると思います。6月12日発売ですので、よろしかったらご覧になって下さい。

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2007年5月25日 (金)

更新再開

 いやー、更新が滞っていました。それはやおいについて、まとまった原稿を書いていたためだったのでした。

 発表先はまもなくアナウンスできると思いますが、かなり気合いを入れて書いたので、多くの人に読んで欲しいところですね。

 明日から本格的に更新を再開したいと思います。まずは内田かおるラッシュで攻めたいなあと思っていますよ!

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2007年3月 4日 (日)

文化庁メディア芸術祭・マンガ部門受賞者シンポジウム

 恵比寿の写真美術館に、文化庁メディア芸術祭の展示を見に行きましたよ。

 最大の目的はマンガ部門の受賞記念シンポジウムを見ることでした。なんたってかわぐちかいじ先生ですもの。かわぐち先生の作品といえば男と男の ぶつかり合い。それがいつしか「それなんてBL?」「なんでそんなに男の描写がねちっこいの?」という展開になっていくわけでして、それがどこから生まれ てくるのか、ぜひとも聞きたかったのです。司会は藤本由香里とモンキー・パンチ。
 最初のうちは技術論だったのですが、人物や作劇を語り始めると俄然ヒートアップしてきましたね。描きたいと思える男のパターンは数種類しかな く、どうしてもキャラは似てきてしまうこと。出会いと別れに最も劇性を感じること。信念を持った者どうしが出会い、信念のために別れなければならなくなる ことを描きたい。男性と女性もそうだが、男性と男性の間が一番わかりやすい。とおっしゃったのです。そ・れ・だ!

 男どうしの出会いとはすなわち、男どうしが惹かれあうことですし、別れとは惹かれあっていながらも、信念や運命のために別れなければならない、 衝突しなければならないということです。つまりは対立の背後には惹かれあう(男どうしの)魂があるわけです。世が世なら、状況が違えば、二人の間には深い 友情が培われたでしょうし、場合によってはもろホモキターな状況になる可能性もあったでしょう。ですが認めあっているのに、好意を感じているのに、男たち は戦わなくてはならないのです。それすなわちBL萌えの重要な要素の一つではないですか。そしてかわぐち先生は男でいらっしゃるために、どうしても(とい うか意図的/積極的に?)男に感情移入して描きます。モーニングがホモーニングになるのはある意味当然。かわぐち先生はナチュラルボーンにBLの要諦がわ かっていらっしゃったのです。
 聞きたかったのはまさにそこのところ。それを聞き出した藤本由香里のグッジョブっぷりに、改めて感服したのでした。

 ただまあこの「ライバル意識」とでも言うべき気持ちは、男性がかなり日常的に抱く気持ちです。そしてそれは相手を認めているが故に起こる気持ち です。それが萌えを構成するのはなぜかと言えば、恋愛と紙一重だからです。男性は、同性に対する恋心に近い感情を、日常的に感じながら生きているのです ね。ホモソーシャルな社会の中で、それは恋愛感情ではないことになっているので、普段男性はそれとは気づかない/気づかないようにしているのですが。そし てその規制の底は次第に、着実に抜けてきています。かわぐち作品のような男くさい作品が、その規制をなくしていく大きな原動力になっているのかも、なんて 考えてしまいましたね。

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2007年1月 9日 (火)

怖いなぁ性別受って

 年末年始はもう殺人的スケジュールでした。朝6時40分の電車に乗って出勤し、帰りは午後10時過ぎという日々が続いたのです。加えて年末にはコミケ原稿があったものですから、もう本当に死ぬるかと思いましたね。忙しすぎる日々は人間を摩滅させるなぁ、とつくづく感じたのでした。

Ounootoko_1  その絶望的期間も昨日で終わり。リフレッシュするためにはやおいしかないと思い、韓国映画「王の男」を見てきましたよ。
 心に空虚を抱えた王の前に、二人の芸人が呼ばれる。一人はワイルド系のチャンセン兄貴、もう一人は女よりも美しい女形のコンギル。二人が呼ばれたのは王宮内の腐敗した状況を王に悟らせるためという大臣の計らいだったが、王の心の空虚の原因も王に知られてしまう。自暴自棄になった王は正妻を省みなくなり、コンギルにおぼれていく。正妻一派がコンギルを抹殺しようとすると、より王は壊れていき、自分に意見する重臣を片っ端からサツガイしていく。コンギルにすがる王だが、コンギルの心には兄貴がいるので、心まで王になびくわけではない…という作品です。

 まあなんちゅうか暑苦しいくらいの男同士の愛のぶつかり合いが描かれた作品だったので、思わず「なにか」を吹き出しそうになってしまいましたよ。しかも男同士の愛があることが、さもあたりまえのようにさらりと描かれています。いやまあ本当はあたりまえなんでしょうが。そして女は二人の仲を嫉妬する、懐かしくなるほど正統派のお邪魔キャラとして描かれています。まさに「これなんてボブゲ?」「これなんて面妖本?」という作品だったのでした。そしてコンギルはまさに傾国の美女というか美男なんですね。3次元ではありますが、これだけ美しいならまあ心が動くのもありかな、と思えるほどでしたし、なんか男らしいというよりオトメな面が目立ちますし。
 つまりコンギルは重度の性別受なんですね。性別受自身は別に悪い意図を持っているわけではなく、ただ愛に殉じたいだけなんですが、周りがどんどん迷っていって、最後にはカタストロフを迎えます。まさに魔性の受という表現がふさわしいキャラだったのでした。怖いなあ性別受って。

 ただやっぱり気になったのが、国をも傾ける美しさが、「女性的な」ものとして描かれていたことですね。「美しい」という感覚にはどうしても女性性がつきまといます。性別受けがどんどん乙女化し、女の子よりも可愛くなっていくのはなぜかとずっと考えてきたのですが、この映画を見てひとつ分かったのでした。現在の感覚では、「美しく」するなら、女性的にするしかないのですね。それも世界的に共通することとして。性別受というヘンテコなキャラが生まれる心の動きは、ある程度普遍的なものとして存在するのです。それはそれだけジェンダーの枠組みが強いということも示すのですが。我々の世界を規定するジェンダーの網の目はかくも根深いのかと、ちょっとだけ戦慄してしまったのでした。

 それにしても、ナヨっとして優柔不断なコンギルより、何があろうとコンギルを救おうとするチャンセン兄貴の方が私にとってはよっぽど萌えキャラでした。口が悪くて汗臭くて、という韓国映画にはよく出てくるタイプのキャラなんですが、コンギルを救おうとする思いはすごくまっすぐなんですね。これぞ男気という感じで。やべえ惚れそう、兄貴なら抱かれてもいいかも、なんて思いましたね。私も少し大人の階段を昇ったようです。

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2006年11月15日 (水)

うぎゃー内容がー

 身の回りでいろいろ重大なイベントがあったために、更新が滞っていました。今日は久しぶりの更新なので、草間さかえについてコッテリ書こうと思ったのですが…直接書き込んでいたせいで、2回も長文を消してしまいました。うぎゃー!

 あまりにも切なくなったので、もう寝ようと思います。明日また更新したいと思います。

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2006年11月 2日 (木)

体調不良は続く

のどの風邪がずっと続いており、なかなかレビューに集中できないでいます。主な症状はのどの痛み、咳、寒気、だるさですね。
早く治して、バリバリ書きたいと思っています。皆さんもお気をつけください。

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2006年10月26日 (木)

うー風邪っぽい

 昨日は朝から晩まで…それこそ朝9時から夜10時まで仕事でした。そして今日もひどく消耗するお仕事。10人ほどの人と一人一人相談して、人ごとに違う問題点を洗い出し、方向性を与えるという仕事です。そしてそれが終わると、お子様相手の夜のお仕事です。もうすっかり倒れそう…と思っていたら、なんか熱があるっぽいです。なので今日は「一日一やおい」はお休みにして、早く寝ることにします。

 「あさっての方向。」を見るまでは起きていようかとも思いましたが、安静が一番ですしね。おやすみなさい。

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2006年10月24日 (火)

30分縛りで

 本格的に「一日一やおい」を再起動していきます。あまり時間が取れないので、絶対に30分で1冊分書き上げるという縛りを加えていきます。アラが目立つ文章になるかもしれませんが、研鑽していきたいと思います。よろしくお願いします。

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2006年10月15日 (日)

「腐女子化する世界」は「再イオン化」で

杉浦由美子の「腐女子化する世界」についてですが、今後は「再イオン化」で書いていきたいと思います。こちらはやっぱり萌え中心で行きたいと思いますので。

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2006年10月14日 (土)

杉浦由美子「腐女子化する世界」

 「オタク女子研究」で腐女子にも男オタにも腐兄にも文化系女子にもケンカを売りまくった杉浦由美子の新作が出てましたねぇ。早速買ってきて読みましたよ。

 論旨は明快ですね。腐女子になることとは階層社会に対する、サバイバルの術のひとつであると。ナマナマしい恋愛やベタベタの人間関係は現実世界で十分だから、女性たちは「物語」を求めるのだと。
 面白い指摘もありますね。女性誌が提示するライフスタイルについていこうにもついて行けない現実がある。ならばそれとは別の価値観を目指そうと。「自立する女性」の姿のひとつとして「腐女子」を置くというのは、まあありな議論といえましょう。
 それに前作のデタラメっぷりは大分トーンダウンして、階層社会についてはかなり細かく調べていますね。編集がちゃんと批判力をもった人なのでしょう。それでも根拠が薄弱なところや出典が示されていないものもあったりはしますが。

 ただ、「腐女子になるのは階層社会に対応するためである」という主張と、「30代職あり未婚」という腐女子像は、やはり単純化しすぎですね。 腐女子と呼ばれる/自認する人々は、非常に多様で複雑なはず。その複雑さがごっそりと抜け落ちています。これは間違いなく意図的な選択でしょうね。新書の読者層を考えると、可能な限り単純化した方がよいですし、「分かりやすい物語」にしたほうが、次の仕事にもつながりやすいでしょうから。腐女子と呼ばれる女性たちの現状をオヤジたちに伝えるのが目的ではなく、腐女子を巡る言説空間で主導権を握るために単純化しているのが見え隠れするのですね。分かりやすい言葉ほど実はうさんくさいもの。それが実感されます。

 前作がそのデタラメっぷりから、笑い飛ばすことができる部分があったのに対し、今回は一応権威性を持つ新書というメディアですし、それなりに腐 女子の一面を描き出しているために、かえってたちが悪いといえましょう。やはり声を発していかないといかんな、と思いましたね。

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2006年9月30日 (土)

一期一会 キミにききたい!

 ご無沙汰しています。決して体調を崩したわけでもありませんし、死んだわけでもなかったのですが、ずっと放置していました。今後は少しずつリハビリしていきたいと思います。書かなきゃならない本もいっぱい出ましたしね。

 NHK教育テレビでやっていた「一期一会 キミにききたい!」を見ましたよ。地方出身の20歳体育会系男子学生が、乙女ロードで男装喫茶を営むおたく女性に話を聞く、という内容です。この男子学生は、スポーツによって生まれるナマの接触こそが本当の人間のふれあいだと信じていて、「萌え」なんていうよく分からないバーチャルなものに耽溺しているおたく女子たちにセッキョウしようと目論んでいたようなんですね。それに対する乙女ロード在住のお姉さんたちの反応はいかに…という内容でした。

 おたく女子の皆さんには「またか」という感じでしょうね。もう乙女ロードやら腐女子やらについて取りあげるのはカンベンしてくれ、というところではないでしょうか。確かに外部から物珍しいものを見るような視線は感じられましたね。SEEDグッズで満ちたおたく女性の部屋なんかは特に。ですが全体的にはなるべく客観的に両者を見ようとする姿勢があったように思います。ただおたくを珍獣扱いしようとする視線が弱かった分、あまりな予定調和の展開に叫びそうになったりしましたが。SEEDにハマった理由がソレってどういうことですかー!!と。

 そうやって分析的に見ていたのですが、だんだん見ているうちに萌えがムクムクとわき起こり、押さえられなくなってきました。この男の子がどうにもカワイイのですよ。まず基本的に純粋で純朴。「スポーツで人はふれあえる」というテーゼを純粋に信じ切っていて、おたく女性たちにもそれを広められると信じています。な、なんちゅうナイーブさ! そんな純朴な成年がおたくなお姉さんたちに「本当はこうなのよ」と叩かれたり諭されたりするのですが、やっぱり自分の思っているところを曲げたくなくて意地を張ってしまったりします。本心ではおたく女性の言い分を分かっているんですが、ちいさなプライドのために「認めたくない」のですね。な、なんちゅう萌えキャラ!

 この番組は表向きは「おたく」のあり方を示すように見えますが、女性が男性に対して感じる「萌え」を示すのが本当の目的だったのではないか…なんて思えてきます。これは壮大な罠なのかもしれません。こういう番組を見る人にはおたくに対して批判的な人も結構いると思うのですが、そういう人を知らず知らずのうちに萌えの世界に引き込むのですから。なんちゅう(いい意味で)悪質な番組! と唸ってしまったのでした。

 土曜日の11時15分から再放送するとのことなので、それは録画しなくちゃな、と思ったことですよ。

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2006年3月25日 (土)

「オタク女子研究」関係は「再イオン化」へ移行します

 「オタク女子研究」関係についての論考は、今後は「再イオン化」の方で行うことにします。こっちは萌えだけで楽しくいきたいですから。それにアップすべき本もたまっていますしね。

 さ、気分を取り直していきましょう!!

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2006年3月21日 (火)

「オタク女子研究」再再読

 「オタク女子研究」を2回読み返してみました。だいぶ冷静になってます。

 なるほど、著者の描写の焦点は、後半の「女の生き方のひとつとしての腐女子」にあるのですね。腐女子として肩の力を抜くのもいいよ、という。だから「ライフスタイルの本だ」と本人は言っているのですね。自らを腐女子と規定しながら、外側の視点から語っているのも、そのためなのでしょう。

 そっかー、そうなるとずれた議論になりそうですね。向こうは女の生き方の一例を提示しているつもりなのに、こちらは「これは腐女子じゃない!」と怒っているのですから。

 ただまあそれでも「裏を取ってない」ことは糾弾されて然るべきですし、「間違った腐女子のイメージが広まる恐れがある」「女性の創作活動を制限する可能性がある」という問題は残っているのですが。

 そうした批判はきちんとしますが、歩み寄りも必要になるかなと思っています。それにことを大きくするのも望ましくないですしね。

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2006年3月20日 (月)

杉浦由美子「オタク女子研究 腐女子思想体系」

sugiura_otakujosi  正直なところ、もっとも恐れていたことが起こった、という感じです。
 テレビなどで「乙女ロード」が取り上げられるようになってから、ずっと懸念していたことがありました。それは、メディアによっておたく女性が白日のもとにさらされ、間違った紹介をされ、好奇の視線にさらされ、結果として女性の表現に大きな障害が生まれるのではないかということです。私は女子じゃないので言える立場にないのかもしれませんが、女性向けコンテンツを大量に摂取し、楽しみ、分析している身。原告適格を認めていただきたいものです。

 で、この本ですが、
「裏をとってる情報が非常に少ない…印象や一般化できない例で語っている」
「2ちゃん情報を鵜呑みにしている」
「そもそも間違いが多すぎる」
「腐女子の多様性を無視し、単純なものとしてカテゴライズしようとしている」
 という、重大な問題を抱えています。AmazonBK1の書評で書いたので、ここでは繰り返しませんが。

 腹立たしい点は二つあります。ひとつは自分のことを「腐女子」と言っておきながら、実は腐女子を批判し、さげすんでいることです。よくもまあ「腐女子は受攻の二元論で世界を切り分ける暴力的な考えを持つ」なんて書けるものです。自分自身を否定したいのでしょうか? こういう視点は自分を腐女子というカテゴリの外に置かないと出てきません。ですが、「私も腐女子なので」と、内部から語る形を取ることで根拠づけようとしています。そもそも著者の立ち位置が非常にずるいものなのです。
 もうひとつは、この本によって間違った考えが世に広まり、その結果女性おたくたちの表現活動や妄想が制約される可能性がある、必死で守ろうとしているものが踏みにじられる可能性があるということです。本として出版される以上、この本の内容を信じる人は出るでしょう。実際「腐女子という人たちのことが分かった」という感想を残している人もいます。ですがこの本に書かれた情報は、腐女子と呼ばれる人々の中の、ごく一部を表しているに過ぎず、そうした存在が腐女子の本質を突いているかといえば、決してそうではありません。そしてそれ以外の腐女子は無視されており、その点で実際のあり方とは異なっています。この本は間違った面も多く持っているのです(すべてを否定するつもりはありませんが)。そして間違った情報に基づいて、女性おたくたちは扱われるかもしれません。またこれまで表に出ないように必死に隠していたものが、白日の下にさらされるかもしれません。この本のナマモノ同人についての言及は、ナマモノ同人の活動を封殺してしまう危険性をはっきりと持っています。「バラしてほしくない」ことを、それがどのような影響を及ぼすか配慮せずに、白日のもとにさらしているのですから。ジャンル特有の禁止事項を守れない人が大量に押し寄せることによって、ジャンルが崩壊するかもしれないのです。取り上げられる芸能人の肖像権侵害や、パロ対象の著作権侵害という問題はあるのですが、それがあるからといって、著者の行動が正当化されるわけではありません。それとこれとは別の問題です。
 この著者は面白おかしく女性おたくたちのことを書いたのかもしれませんが、それは実際に表現活動や個人の行動に悪影響を及ぼしかねません。著者と出版社の思慮の足りない行動は、本当に良識を疑います。興味半分で面白おかしく本を書くことで、被害を被る人がいるということに気づかなかったのでしょうか?

 トンデモ本と笑い飛ばせればよいのですが(実際内容的にはかなり重度のトンデモ本ですが)、具体的な悪影響があるので、笑っている場合ではありません。
 また、著者はこの本を「ライフスタイルの本だ」とカテゴライズしようとしているようです。実際女性向けライフスタイルの本では、記述に根拠がないものが多く、女性の感性に合致すればそれでよし、という本が見られます。ですがそうした本の形式を取ったからといって、間違った記述をしたり、ある特定の人々を「こうである」と決めつけたり、誰かの創作活動を妨害してよいということにはなりません。「ライフスタイルの本である」とカテゴライズすることは、絶対に免罪符にはならないのです。

 杉浦さんの本意をぜひ聞いてみたいところです。

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2006年3月16日 (木)

性別受の浸食

 絶賛鬱展開のアニメ「かしまし」ですが、見ているといろいろ考えさせられますね。さえない男の子が、宇宙船にぶつかってしまい、DNAレベルで女の子になってしまうというお話なんですが、その背後には男の子の「生きづらさ」がたっぷり含まれているような気がします。主人公のはずむは、女の子になってはじめて女の子と普通にしゃべることができるようになりますし、恋愛することもできるようになります。お風呂にだっていっしょに入れますし、ファーストキスも女の子になってからです。逆に言うと、男の子の時にはそうしたチャンスはまったくなかったのでありまして、そのことは「かしまし」を受け止めている男の子たちの状況を反映しているんじゃないかなぁ、なんて強く思うのでした。

 ですが一方で、全然違うことも考えているのです。女の子になったはずむきゅんは、なんかヒジョーにかわいいんですね。ぶーっとほっぺをふくらませたり、怖いことがあると「きゃっ」とか言って隣の子にしがみついてみたり、失敗するとぺろっと舌を出してみたり。もと男の子がそういうことをやるわけですよ!

 女の子になって間もないはずのはずむきゅんは、もうすっかり女の子として生活しています。ていうことは、男の子であったころから、女の子的な行動様式を身につけていたか、あるいはそれに憧れていたということが見えてきます。つまりはずむは「女の子になりたい男の子」であったといえるでしょうが、こうもいえるのではないでしょうか。性別受だったと。

 性の越境のあり方は、むしろ男性向けの文化の方が急速に進んでいるのかもしれません。ショタを愛好する男性は少なからず存在しますし、女の子にしか見えない男の子にズキュンとくる男性も多いでしょう。神木きゅんにメロメロになるのは、男性でも同じことです。そして本格的に、男性の前に性別受として提示されたのが、このはずむきゅんなのではないでしょうか。

 このことはもう一つ、重要なことを示唆します。萌え文化と男性向けエロを通過してきた男性は、もうすっかり性別受を受け入れる準備ができているということを示すのではないでしょうか。どのキャラにちんこがついていてもおかしくない現在の男性萌え状況においては、かわいくて女の子にしか見えない性別受けは、非常にアトラクティブな存在なのではないでしょうか。このことを端的に示すのが、宮下キツネの「ストップ! ご主人様」です。これについては、次の記事で細かく触れることにしたいと思います。

 性別受の浸食は、すっかり始まっています。その性のあり方の不思議さ…「受」としか呼べないような性のあり方…は、今後の文化のあり方を示唆しているような気がしてなりません。

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2006年2月25日 (土)

「僕は君の鳥になりたい。」を修正しました

 昨日アップしたホームラン・拳の「僕は君の鳥になりたい。」のレビューですが、ぎゃあ、校正せずにアップされてるじゃないですか。しかも画像もありませんし。

 てな訳で校正したものをアップしました。もう一度読んでくだされば幸いです(そんなに変わってませんが)。

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2006年2月13日 (月)

うぎゃー更新がー

 お仕事の方がなかなか忙しくて、更新の時間が取れなくなっていますが、ちゃんと生きています。まったく面接っちゅうのはストレスがたまるものです。

 いま永久保陽子さんの「やおい小説論」に関する文章にとりかかっています。その〆切が近いせいもあって、更新が滞っているという次第です。

 ですがお仕事の合間、移動中などに、こつこつと書きためています。明日から「カタログシリーズ」を連発でやり、その後は怒濤の性別受レビューで攻めたいと思います。見捨てないでいただければと思います。

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2006年1月 5日 (木)

おことわり

 やおいやBLに欠かせないのは注意書きですね。そこでこのブログを読む際に必要な、注意書きなどを書いていきたいと思います。

*私はもともと男性向けショタからBLに入っています。当然相当なショタスキーです。その流れで、美人さん受、性別受、乙女受けもバッチコーイというか大好物です。必然的にそうした系統の作品が多くなりますので、ご了解ください。アゴの長い人が出てくるような作品は基本的に苦手としていますが、一通りショタ系を片付けた後はそちらにも手を伸ばしていこうと考えています。

*そのほかの属性は、リーマン、メガネ、ヒゲ、筋肉、上目遣いといったところです。

*いわゆる「やおい」「ボーイズラブ」にカテゴライズされる作品だけでなく、そうした要素のある作品も積極的に取りあげていくつもりです。たとえば「巌窟王」など。

*ネタバレは極力しないように努めますが、もしあるようでしたらご指摘ください。

*萌えのあり方など、女性の読者の皆さんには不自然と思われるところがあるかもしれませんが、ヘテロの男性が男性の萌えを踏まえながら書いているブログです。不自然さが目立つようなら、メールなどでご連絡頂ければと思います。

 といったところでしょうか。今日のところはこれくらいにして、明日から本格的に書き込んでいきたいと思います。

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2006年1月 3日 (火)

「一日一やおい」を始めます

 今日から「一日一やおい」を始めたいと思います。

 私がやおいやボーイズラブと呼ばれる作品を読み始めたのは、確か第一次ショタブーム真っ盛りの97年頃でした。それから数えると約10年ほど、そうした作品を読み続けてきたことになります。主な作品については、「ぱふ」などの場でレビューを発表してきました。ですが、これまで読んできた作品の数に比べれば、レビューした数は微々たるものです。レビューしなければならない重要な作品でも、レビューせずに済ませてきたものも多かったのです。そこで、購入記録の意味もこめて、買った作品を片っ端からレビューしていこうと思い立ったのです。

 それからもうひとつ、ホモやゲイではない男性の視点から、やおいやBLを読み、そのレビューを上げていくことも重要ではないかな、と思うのです。私は自分のことを一応、ヘテロセクシュアルでノンケの男性だと考えています。これまで男性とセックスしたことや、男性といわゆる恋愛関係になったことがないので、今後どうなるかはわかりませんが、少なくともこれまでは、恋愛やセックスの相手は女性でした。男性として育てられ、男性が求められる社会規範に則ってこれまで生きてきました。そうした男性の視点からやおいを読むと、どういう感想が出てくるのか。どういう感じ方をするのか。そうしたことを表明することは、やおいの描き手や読み手の女性にとって重要なことでしょう。男性の萌えと女性の萌えを比較対照することができるでしょうから。また、やおいを読む男性にとっても、ある種の応援歌となるのではないかと思います。

 まあ私の場合は萌えに慣れすぎてしまい、やおいの萌えもかなりマスターしてしまったので、あまり参考にはならないかもしれませんが。ともあれ、「男もすなるボーイズラブ」ということで、続けていきたいと考えています。

 みなさん、どうぞよろしくお願いします。

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