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巌窟王4

 今日は仕事でいろいろヤなこととかあったりしたのですが、これを見ればそんなものすっ飛んでしまいます。もう毎回ハァハァしっぱなし。とにかくアルベールきゅんの無自覚っぷり…というか、伯爵への尻尾の振りっぷりに、もう何度目か分からなくなるほどヅキュンと来ています。ガッツポーズとは…そんなに伯爵に会えることが嬉しいか! 動転してヘンテコな格好をしてしまうほど嬉しいか! もう妄想がトマラヌ次第です。それからペッポたん。やっぱり普通に見ると悪女でしかないのですが(くどいようですが中原声だし)、「男だ」ということを念頭に置いて変換してみると、これが強烈な魔性属性だということが見えてくるのですね。攻めか受けかはちょっと判断しづらいですが。トリックスターとしても機能しているので、これまた目が離せぬ次第です。それにしても攻めか受けかは難しいですね。アルベールが明らかに受けなので、籠絡するタイプの攻めに回ることも考えられますし、魔性の誘い受けということも考えられますし。カプを考える楽しさもまた、この作品の魅力なのだと思います。

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巌窟王3

 オハナシは本編のパリ編に。これから本格的に復讐が動き出す…といったところですが、801的萌えは相変わらずビンビン来ています。2話に比べれば表面的な萌えはそれほどないのですが、むしろ表面的でないぶん含蓄深かったりします。
 まずとにかくアルベールきゅんの無自覚わんこっぷり。伯爵の到着を待ちわびてキョロキョロしている様などもうタマリマセヌ。またフランツの過剰な(一途な?)アルベールへの想いも見逃せません。婚約者のことなどそっちのけでアルベールに視線を向け、伯爵が来るとあからさまに威嚇する。社会的枠組みのなかではノーマルと認知されるのでしょうが(婚約者もいますし)、実は誰がどう見てもアルベール一筋。萌えるじゃないですか。加えてペッポたんもうまくオハナシに絡もうとしています。中原声なのでわかりにくくなってはいますが、「ペッポたんは男なんだ男なんだ」と変換を強めにかけると、あら不思議激萌え801シーンになるじゃないですか。
 まあこの作品は、客観的に見て今期最大の注目作であるだけでなく、萌え的にも最強なのは間違いないでしょう。これは最後まで追いかけていきますよ!

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秋緒たかみ「じゅぶないる」

 「少年愛の美学」シリーズなどに掲載されたショタもの作品を集めたものです。田沼雄一郎といえば、「Princess of Darkness」などの男性向けエロエロ作品で知られる存在でしたが、思春期を迎えたての少年少女のふれあいを描いた名作「Season」あたりで本格的に「スイッチ」が入り、あとはショタ道一直線。今はペンネームも変えてショタ作品を描くようになっているというわけです。この作品集はショタものとしては最初のものですね。
 この人の作品の最大の特徴は、なにぶん男性なものですから、男の快感をよく知っているということにあります。ちんちんをいじりあって達する男の子たちの快感の描写は、さすがに迫真に迫るものがあります。また、男の子が男の子に対して抱く、恋愛感情とも友情ともつかない曖昧な感情の描写に長けているというものもあります。男の子の友情というものは、実はエロティックなものだったりするのですが、普通は社会的にエロティックでないものへと変化させられていきます。ですが抑圧は破れることも多いもの。秋緒たかみは、その抑圧が決壊する瞬間をきわめて上手く描くのですね。そこはさすがに男性作家であるといえましょう。
 この人が本領を発揮するのは、第二次性徴前の所謂ショタではなく、第二次性徴を迎えはじめた、ケが生え始めたころの少年描写にあると思います。少年の細さを残しながらも、キンニクがつき始めた体のエロいこと。友情と欲情の間で揺れる気持ちの微妙さ。快楽に溺れてしまう表情の淫蕩なこと。どれも一級のエロさを持っています。男性ショタ作家では間違いなくナンバーワンの実力を持っていますし、女性BL読み/作家にも、もの凄く参考になるのではないでしょうか。

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映画「恋の門」

 私は根っからのコミックビームのファンなので、これは見ないわけにはいきません。加えて原作も大好きなんですね。門が抱えている、現実世界とどう折り合いをつけていくかという悩みは、羽生生純自身の悩みであったりもするわけですから。修業時代、さぞや酷評されたのでしょう。さぞやわかってもらえなかったのでしょう。その中でも自分のスタイルを貫いたために今の羽生生があるのですが、それにしてもこのクセのありまくる作風がこっぴどくいじめられたのは想像に難くありません。ただ門は現実に帰ってきます。恋も漫画もあきらめず、なんとか現実と切り結んでいこうとします。こうしたところが大好きなんですね。ダメダメきわまりない陰鬱な展開を乗り越えて。
 で、映画自体なんですが、良くも悪くも全体的に「演劇的サービス精神」にあふれているといえるでしょう。もうとにかくいちいち演出が過剰。あり得ないような誇張も見られます。ただ一方で全体にギャグがちりばめられており、全体を通して笑うことができます。この「全体的にギャグがある」というのは、日本の現代演劇にきわめて特徴的なことで、松尾スズキはやはり演劇の人であるということがよくわかります。結果として、映画に詳しい人は「映画らしくない」とか「やりすぎ」などと評するのでしょうが、一流のエンターテイメント作品に仕上がっていたと思います。たりーことこの上なかった「ジョゼと虎と魚たち」なんかに比べれば何倍も面白かったですよ。
 他に面白かったのは、松田龍平と酒井若菜という、主演二人の演技がなかなか上手かったこと、主人公門の服装がデビューしたてのシオンみたいな、ゴミみたいなものだったこと、オタク的描写がそれほど破綻していなかったこと(劇中アニメは庵野が作ってますし)、あちこちにカメオで出演する業界有名人を発見する喜びがあること、などが挙げられますね。町田ひらく先生を見つけた時はちょっとニマーリとしてしまったことですよ。

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ブレイドマサムネ秋号

 ブレイドの別冊もだいぶ安定してきた感があります。今回から有馬啓太郎「うりポッ」が新連載になっていますね。これがなんだかやりたい放題というのか、ストーリーのせいで「月詠」でやりにくくなっている、幼女のかわいさというかオバカさを前面に押し出した内容になっています。なにせ「お父さんのお嫁さんになる」のが夢だっていうんですから。そしてその子が変身して戦ったりするんですから。もうお腹いっぱいです、という内容です。また別天荒人「ハルカゼBitter☆Bop」も快調。無軌道きわまりない人であったカエデの正体が明かされてストーリー的には進んでいますが、キャラクターの飛びはねっぷりは相変わらず。まったく別天に原作つき作品を描かせようなんて考える人の頭の中を覗いてみたくなります。別天が自由にやっているこういう作品がいいんじゃないですか! 位置がだいぶ後ろになってきてしまっていますが。
 ブレイド本誌も男女どちらを狙っているかわからなくなってきていますが、よりいっそうターゲットとしているジェンダーがわかりにくくなっているように思います。メイン連載の木下さくら「tactics」は、絵柄的にも内容的にも「電撃大王」に載っていても問題のないものですし、関羽と張飛と呂布が女の子であるという設定のnini「DRAGON SISTER!」もあります。基本的な感性は女子向けといってもいいのですが、絵柄的にもガジェット的にも全体的に萌え漫画になっているのですね。この融合は面白い方向に向かっていくのではないかな、なんて思っています。

 それにしても11月に発売される新増刊「ZEBEL」はなんですか。黒乃奈々絵、天野こずえ、浅野りんなどの本誌からの出張組はいいとして、志村貴子ですか!梶原にきですか! 茶屋町勝呂ですか! そして梅たんこと梅川和実ですか! 入江亜季ですか! こりゃ絶対買わなきゃならないじゃあないですか。このラインナップはかなり「ムムム…」と唸っている次第です。

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吉祥寺アマチュアアニメーション映画祭

 「吉祥寺アニメフェスティバル」の最後を飾る、アマチュアアニメーション映画祭に行ってきました。場所はバウス2、キャパ50人のハコが一杯になる盛況で、関心の高さが感じられました。ゲストは竹熊健太郎、氷川竜介、湯浅政明監督にくわえ、手塚るみ子が参加。アマチュアアニメが無料で見られるだけでなくこのメンツですから、是非とも行かねばならぬと思った訳です。

 で、内容ですが、良くも悪くもビダイセーという感じ。一枚絵としてのビジュアル重視、抽象的、音楽オリエンティッド(アリモノの音楽から映像を作る)、エンターテイメント性との距離…という。
 ただそうした中でも面白い作品はありました。水江未来「FANTASTIC CELL」は、強迫神経症的/カオス的画面構成に気持ち悪くなりながらも、動きの快楽が強く感じられる作品でした。我々の無意識というものは、カオスやフラクタルといった形で現れるのだ、と感じさせられました。
 また田中由香里「マンボイタリアーノ」は、少女が音楽の世界に入り込んで…という内容ですが、テクスチャーの使い方、動きの伸びやかさ、キャラの可愛さなどどれも魅力的で、つい引き込まれてしまいました。東京都のコンペでも受賞したそうですが、さもありなんという出来です。他には田中紫紋「新聞史」、川島剛「たましいの森」が引っかかる作品でした。
 今回は作品のセレクションがビダイセーに偏らざるを得なくなってしまったとのことですが、来年はコンペにして広く作品を募るとのこと。アマチュアアニメは表現として面白いものであるだけでなく(特に最近ではワンマンでも作れるようになってきましたし)、アニメ作家の底辺を広げる可能性も持っています。作品造りを支援するコンペなどが広がっていけば良いな、と感じましたね。

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巌窟王2

 第一話からしてモエきわまりない作品でしたが、第二話もまたムッハー!の出来。もうアルベールきゅんが可愛いこと可愛いこと。女の子の前で意地を張ってみたり、伯爵に「来てくれると思っていました」と自覚なく言ってみたり、少年時代ショタモード発動だったり、伏し目がちな視線でフランツを無自覚翻弄してみたりと見所満載。フランツの必死さと、その反動の嫉妬もきちんと描かれていますし、伯爵の野望と作戦高さも着々と進行中。加えて「ウホッ! 男だらけの盗賊団!」ですか!

 私 を 萌 え 殺 す お つ も り で す か

 それにつけても思い知らされるのは、男どうしの関係…あこがれ、友情、打算、嫉妬などなど…というものは、ちょっと引いてみると実にエロティックなものであるということです。ホモソーシャルな社会においては、「そうしたものにエロはない/あってはならない」とされていますが、実はきわめてなまめかしいものです。この作品のスタッフたちは、それに非常に自覚的であるように思えますね。もちろん女性たちが考えるようなボーイズラブという形までは行きませんが、日常的な男どうしのやりとりの中に潜むエロスを、見事につかみ出していると思います。

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佐原行き

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 調査の下調べに佐原まで行ってきました。佐原といえば水郷の町で、もっと縦横に水路があるかと思っていたら、それほどでもなかったのでちょっとがっかり。ですが私、真ん中に川が流れている町ってのが大好きなんですね。栃木とか。この町も川と町がうまく調和しており、加えて伝統的建造物群保存地区の昔ながらの建物たちが、実にいい感じを出しているのですね。市民たちによる保存運動の成果も見えますし。こりゃいいなぁ、と思った次第です。

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高野文子先生!

 とあるパーティーで高野文子先生にお会いしました。私のことを知っておられて吃驚したのですが、さらに吃驚したのは以前書いた「黄色い本を読む」を買ってくださっていたこと。しかも通販で。うぎゃー!
 せっかくご本人を前にしたのですから、いろいろ聞きたいことを聞いてみましたよ。「チボー家の人々を隣に置いて描いたのか」「バスの風景は新津市近辺なのか」などなど。いちいち応えてくださる先生に、またいろいろ問いかけてくださる先生に、もう舞い上がってしまったことですよ。サインを頂いたうえにるーちゃんまで描いて頂いて。もう幸せすぎて死にます。いえ死にました。

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MIND GAME

 長々と待ったあげく、「MIND GAME」を見てみました。
私は原作を「コミックアレ!」(懐かしい)で読んでいたんですが、正直言ってなーんにも共感するところがないといいますか、大嫌いだったんですね。いかにもLSDをやってみて新しい世界に目覚めました、という感じがミエミエで。そんな「インスタントな癒し」ってのは実に危ないもので、オウムの連中もみんなそれにダマされたじゃないですか。他のこと、とくに「ナチュラル・ハイ」と比較することなしに、「LSDが世界を救う」みたいな世界観が描かれていたのがたまらなく嫌だったんですね。チータカやってんじゃねえよ! みたいに。
 で、この作品を見てみたのですが、正直クジラの腹の中の描写は5分で良かったかな、と思いました。そこが原作で一番サイケな部分で、そこを描かないとあんまり原作っぽくならないのは分かるんですが、やっぱり原作と同じ理由で共感できないんですね。
 ですが他の部分、特に前半と、クライマックスの部分は素晴らしいです。アニメって「動く」ことがミソなんですが、まあ動くこと動くこと。そして動きそれ自体に快楽があるんですね。現実の物理法則じゃとても無理な動きができてしまい、そしてそれが一貫した説得力を持っている。そんな「動きの快楽」を感じさせてもらいました。3Dの使い方も割り切っていて、やはり氷川竜介が言うように融合してるとはいえませんが、非常に表現の幅が広がっているですね。ちょっと中だるみする部分もありましたが、2004年にふさわしい前衛的な作品であるのは間違いないと思いました。

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BECK

 正直あんまり期待してなかったんですね。成年漫画とかほとんど興味がないものですから。加えてこういうテーマの作品って、ちょっと失敗するとひどく凡庸な作品になるじゃないですか。特にロックのことを知らない人がアニメ化した時なんかは。
 ところが監督が小林治じゃあないですか。「ガドガード」でこの人のトンガリっぷりに注目したのですが、この人はきっとロック風味満点の人に違いないと思っていたのですね。ロックに限らず、音楽全般に愛があるといいますか。そしてこの作品でも、それがじゅうぶん生かされてるじゃないですか。ロックに対する愛の深さたるや! EDの濃密さたるや!町田町蔵が出てきたときには思わず叫んじゃいましたよ。「双恋」がいい方向に期待を裏切られて(もっとデンパだと思っていたんですが金春脚本だもんなあ)、ちょっとダメかな、と思っていたときにこれですから、俄然盛り上がるというものです。
 あと、アニメに大切なのは、アニメ以外の分野との連携なんだとつくづく思いましたね。アニメとおたく文化だけに準拠枠をもっている作品は、やっぱり薄っぺらいものになってしまいます(それはそれで好きですが)。そうではなく、他の文化領域と連携して表現していく方が、深みも出ますし、面白くなるのだと思います。

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厳窟王

 吉祥寺のイベントでトレイラーを見て大期待していたのですが、やっぱり期待に違わぬ出来。登場人物に貼られているテクスチャーに話題が集中するのでしょうが、私は背景の緻密さと、それによって作り出される世界巻に圧倒されていました。そうか、実は背景が世界観を演出するのに大きな力を持っているのだ、と思った次第です。「忘却の旋律」もそうでしたし、フェイバリットアニメの「灰羽連盟」もそうでしたしね。
 ところで。こうした点はこうした点で見所ではあるのですが、やおい的視点から見たときに、もう、*激萌え*であるということも見逃せません。まずアルベールが基本的に弟キャラと言いますか、他人に頼るタイプのキャラなので、その時点でショタスキーな私の心が動くというわけです。そのわんこのごとき目つきときたら!「よしよし教えてあげるよ」と思ってしまいます。そして伯爵と来たら確信犯的にアルベールを誘惑しますし。イメージイラストはアルベールをかき抱く伯爵じゃないですか。ムッハー!と2ちゃん的に興奮してしまいます。中田譲治をはじめとした「声萌え」もすさまじいものがありますしね。こりゃ二重に楽しみなアニメです。

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