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巌窟王24話

 なるほど、結局徹頭徹尾アルベールの物語だったということなのですね。伯爵との出会い、友との別れは、結局思い出になってしまいます。ですがその思いでは、他の何物にも代えられないほどの強い思い出となるわけです。それは見ていた私たちに対しても、「あのギラギラした夏」を思い出させます。

 …私たちは実際に強烈な経験をしたとは限りませんが、経験はしたではないですか。この作品を見ることを通じて。

 一週間という時が空いたので、私たちは冷静にこの作品を見ることができたように思います。DVDで連続して見たら、きっと凄いことになるのではないでしょうか。

 となると、通しで見る機会を設けないといけませんな。「巌窟王をみんなで見る合宿」を企画しなくてはなりませんな!

 ところでやはり最後まで萌えは健在。スーツのベルッツィオ…。仲睦まじい若き日の伯爵…。ヒゲマクシミリアン…。そして何よりアルベールの眼鏡! 危うく倒れるかと思いました。まったく最後まであなどれません。

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ミニチュアの日

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 先日「ワタミは一日二つまで」と書いたばっかりですが、あまりの出来の良さと、今まで買った分では全然揃わなかったために、箱で買ってしまいました。しめて2830円なり。やっちまった…。

 近所の模型屋で箱買いしたのですが、いろいろ新製品が出ているのですね。まず驚いたのが、宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」のガチャが出ていたこと。そりゃいかにもありそうな商品化ですが、これまで全然情報がなかったためにびっくりでした。出来は…まぁ有り体に言ってよかあないですね。部品数が多かったりパンモロだったりして、頑張ってはいますが。なによりダメなのが、女装版由紀が入ってないこと。「ゆびさきミルクティー」というネタなのに、女装少年を入れないとは、なんと「わかっていない」のでしょうか。今のところ、この作品のウリは女装しかないじゃないですか!
 まあ、今までガチャのフィギュアをあまり手がけたことのないラナという会社なので、仕方ないのかもしれませんが。


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 もう一つ買ったのが、コナミから出ている「メカ娘」。島田フミカネの描く、兵器と少女を組み合わせたイラストを立体にしたものです。


「メカ娘」のサイト
http://www.konami.jp/th/figure/mecha/top.html

 まぁ写真を見て頂ければ分かると思いますが、ここにはなにかものすごい無意識のほとばしりが見られます。問答無用でネコミミですし、ちゃんと尻尾もついてますし、メガネですし(ちょっと微妙ですが)。製品版ではおとなしくなってますが、もとになっている絵では前世からの仇のようにぱんつ丸出しになっています。とらのあなから出たBf109E娘は、原作に忠実にぱんつ丸出しです。少女たちには尻尾がついているのですが、尻尾は「スカートをめくりあげるために」ついていたりするのですね。そうした仕掛けに対して、少女たちはなんの疑いもなくローレグ・ローライズのぱんつを丸出しにしているという図が多いので、なんだかクラクラしてきます。そう、ここには、作者が「いい」と思う萌え要素が、惜しげなくブチ込まれているのですね。

 ですが一方で、もとになっている兵器の基本線はキチンと押さえています。写真の3突ちゃんが持っている銃は、ちゃんと3突の75ミリ砲を模してますし、足についている装甲板も、ちゃんともとの3突に倣ったもの。そのほかあちこちにニヤリとさせるような仕掛けがたくさん。そう、これには、萌え的無秩序とミリオタ的精緻さが見事に同居しているのですね。

 「メカ娘」と相似形のものとして、「MS少女」というものがあります。露出の多い女の子が、モビルスーツのパーツを「着て」、にっこりほほえんでいる…という。オトコノコが大好きな、メカと美少女の究極の合一形として、80年代から一定の勢力を持ってきたものでした。間違いなくメカ娘も、MS少女の系譜を引き継いでいると言えましょう。ですがMS少女が、既存のモビルスーツをフォルムの基本とし、そのモビルスーツのイメージから脱しきれないのに対し、メカ娘はもう少し自由です。自分の萌えに従って、新兵器を作ってしまったっていいのですから。もちろんそれにも架空戦記的リアリティは必要ですが、 MS少女よりはずっと自由であると言えるでしょう。萌えという現在の表現状況が作り出した、一歩先に進んだ表現なのは間違いありません。しょーもないといえばしょーもないんですけど、キレイだからまぁいいんでしょう。

 とまあそんなことを数秒間考えながらレジに持っていくと、予想していたのよりずっとレジに表示された数字が高いのですね。この手の食玩はだいたい300円が相場。メカ娘を4つ買ったのですが、予想より1200円くらい高いのです。おかしいな、と思い、メカ娘の箱を見たら…一つ580円税込み 609円!しかもブラインドボックス仕様なので、開けてみるまで分からないのですね。6種類+色違い3種類をそろえるのに、いったいいくらかかるやら…。いろんな意味で、「ぬかりねえなあ」と思ったのでした。

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今頃はワタミの季節

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 最近は食玩やガチャにも飽きがきていて、「燃える」ものがあまりなくなっていました。せいぜい「苺ましまろ」のひらべってえガチャを回したくらい。それもあまりの揃わなさにゴーをニヤして、結局とらのあなで揃いになったものを買ってしまったのでした。負けた…(仮面ティーチャー風に)。

 ところが久々に私を燃えさせるものが来ました。ワールド・タンク・ミュージアム、略してワタミの第7弾。今回はクルスク戦編ということで、ティーガー初期型、パンターD、3号戦車、ナスホルン、T34-76ミッキーマウス砲塔、SU-122、対戦車砲セットの6種類。確かにドラゴンの「マイクロアーマー」シリーズが潤沢に流通しているせいで、ちっちゃい戦車モデルには不自由しなくなったように感じるのですが、ドラゴンの奴は決定的にモールドがダルなんですね。材質のせいもあるのでしょうが、全体的にモールドが丸い丸い。値段が高いせいもあって、結局あまり買わなかったのです。

 そこに来てこの第7弾です。試しに買ってみたらナスホルンが出たのですが、これがスンバラシイ出来。なんといってもオープントップ車両ですよ! 8.8センチ砲むき出しですよ! 装甲うすうすですよ!オープントップ車両はポピーの「架空戦記」シリーズで、ヴェスペが既に出ていて、これはこれで悪くないものです。ですがこちらのナスホルンはそれを遙かに上回る出来。しかも砲員のフィギュアまでついています。ヤバイ、ヤバすぎです!

 ティーガー初期型が、第5弾の原型に前部転輪をつけただけという手抜きも見られます。「またティーガーかよ」とうんざりする気持ちもあります。 T-34が相変わらず地味地味(あまり集める気にならない)という弱点もあります。ですがやはり海洋堂、初めて出してくる原型のものには鬼気迫るものがあります。第1弾のように300個買う、ということはないでしょうが、これは大量に買い集めてしまいそうな予感です。リミッターをもうけないと…ワタミは一日ふたつまで!

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巌窟王23

 言いたいことは一言しかありません。

 いったいどうなっちゃうんじゃあああああああああ!

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死ぬかと思った!「テニスの王子様」劇場版

 ええ、いろいろ噂は聞いていたんです。「とにかくものすごい」とか、「もはやテニスじゃない」とか。今年は腐女子属性も高めていかなければならない年だと(どんな年じゃ)思っていたこともあって、見に行くことにしたんです。

 実際に見てみたら、聞きしにまさるものすごさ。正直予想以上でした。とにかく描写が過剰過剰過剰過剰過剰過剰過剰すぎ。激しいラリーが度を超えて、「なんだか凄いこと」になるのですね。それはもはやテニスとは呼べないものです。加えてオハナシがものすごーくとってつけたようなもので、シナリオの穴をあげれば両手両足でも足りないぐらい。それがまた過剰すぎる演出と合わせて、実にいい味を出しているのですね。まぬけ美もここに極まれりといったところでしょうか。私は途中から笑いが止まらなくなり、涙で前がよく見えなくなるほどでした。ホントに笑い死ぬかと思いました。これで1800円はまったく安いです。むしろこんな映画を作ることができたスタッフにかすかな恐怖を覚えたほどでした。

 で、思ったのですが、この作品こそ「少林サッカー」に対する、日本映画の回答なのではないでしょうか。CGは「存在しないものをあたかも存在するかのように描写する」ために使われてきましたが、「現実を限りなく誇張する」ためにCGを使ったのが「少林サッカー」でした。思えば、この作品は、日本の文化に対する挑戦だったと思います。なぜなら、「キャプテン翼」や、「アストロ球団」「侍ジャイアンツ」などで行われていた、漫画やアニメならではの誇張表現を、CGで「ホントにやっちまった」のですから。その意味で「少林サッカー」は、特に漫画やアニメに対する挑戦であったと言えるでしょう。ところがこの作品は、「少林サッカー」なぞ屁でもないくらい、見事にやり返してくれました。CGでも現実世界の物理法則を超えることはできますが、アニメは*本質的に*物理法則とは関係なく描写することができます。となれば現実を限りなく、まさに想像力が及ぶ限り、拡張することができるわけです。かけられる労力によって変わりはしますが、基本的にいくらでも過剰な表現が可能なわけです。そして「テニスの王子様」では、そうしたアニメの本質に立ち戻った表現をやっちまったわけです。当然衝撃力はいくらでも強くなる、というわけです。日本のアニメは、いや日本の映画はまだまだ大丈夫、という印象を強く持ちましたね。

 「逆境ナイン」にも期待したいところです。

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巌窟王22

 いやー、もう本格的に終盤です。アルベールが絡むだけあって、フェルナンへの復讐はねちっこいこと。それはきっとアルベールが出すだろう答え、伯爵が出すだろう答えへとつながっていくのでしょう。本当にぬかりねえです。

 あとはこんな時でも存分に発揮される萌え構造にくらくらしまくりといったところでしょうか。橋の上で語り合うアルベールと伯爵。アルベールのまっすぐさに対して少し動揺してみせる伯爵。そして実体的にも隔てられる二人。坂本龍一/デヴィッド・シルヴィアンの「禁じられた色彩」なんかをちょっと思い出しましたよ。それからすっかりアルベールの肩を持つようになっているベルッツィオとバティスタン。なんかここに来て急にカプ誕生ですか?キャー! なんて思ったことですよ。

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巌窟王21

 今日は徹底的に伯爵祭り。これまで伯爵の出番があまりなかったので、久々に中田ボイスに酔うことができました。やっぱり中田はエロい!

 オハナシの方も、やはり巧みな構成にうならされることしきり。なるほど、あの館でのゲームは、ここでの複線だったのですね。カバというキャラクターも、ここに来て生きるようになっていたのですね。加えてビクトリアとの禁断の関係も付け加える、と。容赦のない伯爵にシビレルじゃあないですか。そして相変わらず輝いている関の怪演!

 次回はアルベールと伯爵の対峙なのでしょうね。「伯爵を救いたい」と決意したアルベールの存在によって、復讐が成就してハイおしまい、にはならないことでしょう。ただどう転んでいくかはわからないのでありまして。楽しみきわまりないところです。

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巌窟王20

 おお、おお、おおおおお!

 アルベールの女装やらペッポたんとの抱擁シーンやら(男どうし…)カバたんの薔薇風呂やらベルッツィオの熱い伯爵への思いの告白やらいろいろ下世話なレベルでの萌え要素にもあふれていたんですが、正統派王道ドラマとしてこんなに盛り上がりを見せるとは!

 とにかく構成がいいんですね。「さよなら、ユージェニー」というタイトルに合わせ、三つの別れが交錯しています。一つはペッポのアルベールに対する別れ。ペッポは結果的に伯爵に従っていたわけですが、アルベールに対する思いは本物だったわけです。男ですが。自分の気持ちがかなわないと知っているのですが、だからこそアルベールを助けようとします。まずはこの思いにガツンとくるではないですか。そして、ユージェニーを救い出したあと、アルベールはフランツとの本当の別れを実感します。予想通りの演出ではありましたが、フランツのアルベールに対する愛があふれていましたし、なによりアルベールが、フランツとの本当の別れを実感することにより、次の一歩を…伯爵へ向き合うことと、ユージェニーに向き合うことを選択するのがいいのですね。そしてタイトル通りの、ユージェニーとの別れ。アルベールとユージェニーを巡る状況は良くはありませんが、だからこそ次の一歩を踏み出すために別れを選択する。分かれてはいるけれど、だからこそ心の結びつきは強く確認される。こんなに「これでいいんだ」と思える別れは、過去あまり例を見ません。

 加えて演出の素晴らしさ。やっぱり「カリ城」ではあるんですが、光の中に飛び出すシーンがいいんですね。それは束縛からの解放のメタファーなのに違いありません。そこで徹底的にじーんとしてしまいましたよ。

 思うに、ここ数年、いや10年で、一二を争う完成度のエピソードだったのではないでしょうか。私たちは、「すごいところ」に立ち会っているような気がします。

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