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SFのミーム

 3月10日は勉強会でした。永山薫さんに「少女向け文化のミームがいかに男性向けエロマンガに伝播しているか」についてお話しいただきました。

 「ロリコンブーム」は、男性文化が女性文化的要素を取り入れていったことがはっきり現れた最初の例だった訳ですが、その背後には「SF」があったのですね。当時「SF」は、ワンダーを持った文化すべてを包括的に扱う言葉だったように思います。というか、それまでジャンル化されていなかったために、新しく生じてきた文化を「SF」と呼ぶしかなかったということかもしれませんが。ともあれそういう状況だったために、SFファンダムを中心に様々な文化のクロスオーバーが生まれるのですね。SFファンたちはSFを読むだけでなく、特撮を見たり、アニメを見たり、ガロやCOMを読んだり、少女漫画を読んだりしていたのですね。そしてそれを同人誌にしたり、急速に生まれてきたニーズを満たすために雑誌を作ったりしたのですね。そのクロスオーバーを通じて、女性文化が男性文化に入り込んできたというのです。

 今私は80年代に起こったことはなんなのか、ということを調べていますが、キーワードのひとつは「SF」にあり、ということをはっきりと悟りましたね。となると話を聞くべき人も見えてくるという訳でして。エロマンガの成立だけでなく、自分の研究の大きなヒントにもなる発表だったのでした。

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